基礎研WEB政治経済学用語事典

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 アジア

  地理学的な分類にしたがえば、アジア地域とはユーラシア大陸のウラル山脈、ウラ ル川、カスピ海、カフカス山脈、黒海、ボスボラス海峡、マルマラ海、ダーダネルス海峡、 そしてエーゲ海等を境界線とするその東側の地域と海域とそこに位置する島嶼部を含めて アジアと捉える事が出来る。この広大なアジア地域には世界の人口の約60%が住み、古く から変化に富んだ自然環境の中で、多様な民族が織りなす多様な文化を育てて来た地域で ある。
 しかしながら、なぜこうした複雑な地域が一つの「アジア」というカテゴリーで総称し うるのか、いつから「一括りに」する捉え方が生まれたのかなどについては、諸説はある ものの、未だ科学的に明確な結論は出ていない。時には政治的な思惑も作用し「アジア地 域に属する国家」は必ずしも一定している訳でもない。たとえば国際オリンピック委員会 (IOC)とサッカー(FIFA)では「アジアの国家」の概念が異なり、また「アジア大会」の 参加国とも必ずしも一致していない。
 この広大なアジア地域は、便宜的に、中央アジア(Central Asia)、南アジア(South Asia) 東アジア(極東アジアFar East)、東南アジア(Southeast Asia)、西アジア(中東、近東 Central East またはNear East))等と分類する場合もあるが、こうした名称の基準はあく までもヨーロッパを中心に捉えたものであることに注意が必要である。