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近代経済学

産業革命 　マニュファクチュアから機械制大工業への生産様式の変革とそれにともなう社会変革を産業革命という。それは18世紀のイギリス綿工業の成立に始まり、ほぼ1世紀の間に多くの産業部門、多くの国々に拡大した。 　 　産業革命は社会的生産を資本主義が全面的に支配することを可能にし、資本主義を自らの足で立たせた変革であった。それはまた主要な生産の場を農村から都市に移し、農民と領主を中心とする前近代社会を労働者階級と資本家階級を柱とする資本主義社会に変えた社会革命である。 　 　なお、19世紀の電気・化学など重化学工業の成立をもって、独占資本に道を開く第2次産業革命と位置づける見方もあるが、社会変革の面からは本質的な変化とは言い難い。 　 　 (1)マルクス『資本論』第1部第13章 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（野口宏）